2001年NICEスタディによると、COPD(慢性閉塞性肺疾患)と呼ばれる肺気腫および慢性気管支炎の日本における患者数は530万人以上に上ると考えられており、国民病(たばこ病)と呼ぶべき重要な疾患です。
主な症状
・風邪でもないのにセキやタンが毎日のように続いたり、階段の上り下りなど身体を動かしたときに息切れを感じる。
・ありふれた症状であるため、年齢のせいとして見過ごしてしまいがちですが、セキ・タン・息切れは呼吸器の病気の特徴的な症状です。
日本においてもCOPD死亡数は年々増加しています。患者数は2005年の厚生省の統計では、22.3万人とされていますが、2001年に発表された大規模疫学調査研究の結果では、日本には約530万人の患者様がいると推定されました。
口から出入りする空気量を記録し肺活量・1秒量・1秒率などを測定し肺機能を評価する方法で、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や喘息・肺気腫などの閉塞性疾患や肺繊維症などの(肺容量が減ってしまうような)拘束性疾患を診断する最も良い方法です。
また、COPDの重症度は臨床的な徴候や症状などだけでは予測が難しいため、重症度の判定にも肺機能検査が使用されます。